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国際社会に共通するSDGsの目標すべてに関わる水問題を 身近な「流域」という視点で考えてみる
2023-10-09 21:32:15

気候変動による大雨や水害が増えている今、「流域」という考え方に注目が集まっているそうだ。森、川、海は繋がっており、上流の森を守ることは海を守ることになる。水は生活の基本であり、SDGsのすべての目標に関係していると語る水ジャーナリストの橋本淳司さんに、「流域」で水問題をとらえることの大切さについて教えていただいた。


東京の水辺の豊かさを考える「東京新聞SDGsアクション!キッズチャレンジ3Days」がこの夏、親子向けに開催された。東京湾の生物多様性やその豊かさを考える連続講座で、Day1は東京湾とその水を守る森について学び、Day2は東京スカイツリー直下を流れる北十間川で江戸前の魚を代表するハゼの釣り体験し、Day3は江戸前のハゼを食べながら東京湾の豊かさについて学ぶという内容だ。ハゼ釣りを通して東京湾はじめ流入河川などの環境変化を親子に学んでもらうことができる体験イベントである。


このキッズチャレンジの注目すべき点は、Day1で森について学ぶことだ。森は川を通して海と密接な関係があり、日本の海を守るためにはまず森を保全することの重要性を知ることが大切だ。このテーマについて子どもたちに教えてくれたのは水ジャーナリストの橋本淳司さん。世界の水の現況を取材し問題点や解決方法について発信する橋本さん、この日の参加者に一番伝えたかったこと、それは「水の問題を“流域”でとらえる」考え方の大切さだという。

「東京湾と森の関係について話すにあたって、まず水の基礎知識として地球のどこに水はあるのか・・・と子どもたちに投げかけました。地球全体の水の量をコップ100杯だと仮定すると97杯が海の水で、残り約3杯が川や湖など陸上で得られる水ということになります。しかし、その3杯のうち2杯半の水は極地等で凍っています。残りのコップ半分も地底深くにあり取り出すことが困難です。つまり私たちが暮らしの中で使える水の量は、地球全体の水の量をコップ100杯とした場合、スポイトから垂れる1滴ほどの水しかないということになります。
ただし、これは時間が止まった世界での水の割合の話です。時間が止まった世界では水も動きません。でも、実際には水は動いていますね。海の水は太陽の熱で蒸発して大地に雨を降らせます。降った雨は地球の重力で低いほうへ流れていきます。雨は地面に染み込んだり、大地を流れて川となって海まで流れていきます。水は絶えず循環しているのです。では、どこを循環しているか。それはあとからお話ししますね。

さて、日本では飲み水はもちろん生活に必要な水に困ることがないので理解しにくいのですが、水はとても貴重なもので日々の生活に大きな影響を及ぼします。水に恵まれた日本のように水が豊富にある地域と、一方で水そのものが少なく衛生的にも問題を抱える地域があり、水問題からさまざまな諸問題を抱えている国や地域も少なくないのです」


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D.Y.F.Cの歴史は、40余年。会員のお子さんにとって「その人生で最も感性豊かなときに、かけがえのない体験を」、そんな思いからダイワヤングフィッシングクラブは1976年に発足しました。この当時、コミック界では異色な釣りマンガが少年コミック誌で連載がはじまり、たちまち一大ブームが起きました。それまで大人の趣味であった釣りが、日本中の子どもたちに注目されることになりました。
温暖化の影響で年々海水温が上がり、秋冬といっても海の中は夏の色が濃い状態が続いています。それでも台風や低気圧で徐々に水温が下がり、今年も間のなく待望のシーズンがやってきます。