温暖化の影響で年々海水温が上がり、秋冬といっても海の中は夏の色が濃い状態が続いています。それでも台風や低気圧で徐々に水温が下がり、今年も間のなく待望のシーズンがやってきます。
「910X/XHB」はベイトロッド、「99H」はスピニングロッドです。ロッドパワー、レングスともにシリーズ最強スペック。磯ロックでのモンスターをターゲットに開発しました。ロッドはパワーと長さを追求すると当然重量が増していきます。磯ロックではヘビーシンカーを多用することも多く、手に掛かる負担が大きく一日中釣りをするのは腕がかなり疲れます。しかしAGSシリーズはガイド以外のブランクに「HVFナノプラス」という高密度HVFカーボンを採用し、高強度化と軽量化を可能にしています。「910H/XHB」では自重190g、「99H」はなんと175gと、圧倒的な軽さを実現しました。
このロッドのプロトでテストをしていた時のことです。スピニングモデルの「96M/MH」にPE0.6号、シンカー21gで遠投をしていました。100m近く飛ばし、水深7~8mのボトム付近をスイミングしていると、これまで感じたことのない振動が手に…。
「ルアーに何か引っかかったかな?」
と、思いチェックしますが異常なし。しかし次のキャストでも同じ振動が伝わってきます。「ガイドにちゃんとラインが通ってないのかな?」とチェック。異常なし。そこで目に見える5m程前にキャストし、ルアーの動きをチェックすると、なんと手に伝わる振動と同じリズムでワームのテールが動いているではありませんか! そうです、先程から手に伝わっていた振動はワームのテールの振動だったのです。これには相当驚きました。以前からAGSは感度がいいと聞いてはおりましたが、ここまでとは想像もしていませんでした。もちろん、ロッドのブランク性能、ラインの性能も要因としてはあるのですが、ここまでハッキリと水中の情報が伝わる体験は初めてだったため、驚いたのを覚えています。